低血圧とは、その名の通り血圧が低いことです。
一般的に、最大血圧が100mmHg以下、最小血圧が60oHg以下の場合は低血圧とみなされます。
血圧は、心臓から全身への血液拍出量と、末梢血管の抵抗で決まります。
このどちらかに不調があると、血圧が低くなります。
血圧が低いと、血液は、全身にうまく循環しなくなります。
そのため、細胞に十分な酸素と栄養が供給されずに、からだのエネルギー交換が円滑にできなくなります。
その結果「疲れやすい」「朝なかなか起きられない」「特に午前中は気分がすぐれない」などということが多いようです。
血圧が低くなくても起こる「起立性低血圧」 横になった状態から急に立ち上がったり、長時間立ち続けているときに血圧が下がって立ちくらみやめまいなどを起こすもの。
体位性低血圧とも言う。普段、血圧が低くない場合でも、起き上がったときに、最大血圧が20 mmHg以上下がるのが起立性低血圧の特徴。
低血圧が起こる原因となる病気がない場合を本態性起立性低血圧。
原因となる病気がある場合を症候性(二次性)起立性低血圧といいます。
自律神経の交感神経に異常があると、起立性低血圧を起こしやすくなります
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低血圧と貧血は違う
低血圧と貧血は、立ちくらみやめまいなどの症状が似ているので混同されがちだが、実は別のものです。
低血圧とは、血液循環が円滑に行われず、脳や体の末端への血流が悪くなった結果、めまいや立ちくらみを起こすものです。
一方、貧血とは、ある一定量の血液中に含まれる赤血球、またはヘモグロビンが正常値以下に減少した状態のこと。
その原因は主に、鉄分が不足により、ヘモグロビンができず、赤血球が赤血球としての役割を果たせなくなった結果、めまいや立ちくらみを起こすものです。
低血圧の人の日常生活で気をつけること
@できるだけ規則正しい生活を送る。 早寝早起きで十分睡眠や休養をとり、過労にならないようにする。
A普段から適度に運動する。ふとんの中で軽く体の曲げ伸ばしをするだけで全身の血流がよくなります
B朝食はしっかり摂る。栄養バランスのいい食事をし、水分をしっかり摂る。最低限牛乳または野菜ジュース1杯を飲むようにしましょう
低血圧そのものは「血圧が低い健康な人」であり、病気ではないのです。
日常生活の注意点を守っていけば、低血圧が原因で起こる不快な症状は軽減することができるのです。